ちのっぷすの海外ドラマ雑記帳

ちのっぷすが観てきた海外ドラマについて想うことあれこれ

デクスター

血は苦手だけれど・・・

血しぶきはじめ、残虐なシーンは苦手なので、そういう場面になりそうなときは早送りして、あらすじだけを追うという邪道な見方をしながらもシーズン1から8まで視聴終了。

(アマゾンプライムで見たのですが、日本語字幕が出ない回が時々あり、そういう時は日本語音声、英語字幕で視聴。吹き替えは、わりとイメージ通りの声でした。)

血の海の少年

血の海の少年

  • Michael C. Hall
Amazon

おどろおどろしい場面が多いのに、見続けた理由は、やっぱりキャラクターの魅力かな。

(このあと、ネタバレ満載です。ご了承くださいませ。m(__)m)

主人公のデクスター(マイケル・C・ホール)「サイコパスの殺人鬼」ということになっていますが、共感性がないようには見えないし、協調性もそれなりあって(たとえ「ふり」だったとしても)、チームの仲間とも絆を築いているように見えます。

血痕分析官としては超優秀だけれど、それ以外は一見普通っぽい彼が、実は心に深い闇を抱えていて・・・というキャラ設定は、好きなパターン。

彼がシリアルキラー(ただし、悪人しか殺さない)になったのは、3歳の時に目の前で母が惨殺され、血の海の中にいたため、とされていますが、私は、この母を殺したのは父だとばかり思っていました。

つまり遺伝的にそういう因子を持っていたから、長じてそうなったのだ、と。

同じことを目撃をした兄ルディ(実はブライアン:クリスチャン・カマルゴ)もまた「冷凍庫キラー」なるシリアルキラーになっていましたから、その方が説得力ありそうなのですが・・・。

ルディは弟デクスターに近づくために、義妹のデボラ(ジェニファー・カーペンター)と婚約までし、挙句デボラを殺そうとします。

デクスターは、血を分けた兄より、血の繋がらない妹を選び、ルディを抹殺。(シーズン1)

それはそうと、ルディが、実父を心臓発作に見せかけて殺したことが仄めかされるですが、なぜ殺さねばならなかったのか、よくわかりませんでした。(倍速や早送りで見たせいで、筋が終えていなかっただけかもしれません。)

同じく養父ハリー(ジェームス・レマー)が、この実父のことをデクスターには「死んだ」と伝えていた理由も。

実父が、母を殺したモンスターだったからというのならまだ話はわかるのですけれど。

遺伝と言えば、麻薬を常習していた母から、天才的な頭脳の兄弟が生まれたのも不思議。

デクスターを助け出し、引き取って実子以上に愛情注いで育ててくれた刑事のハリーが、同じ場所にいた兄ルディのことは見捨てているのも不自然。

状況がまだわからない3歳のデクスターと違って、ルディはすでに精神を病んでしまっていて、施設に収容された、という説明がなされますが、デクスターにしても当時3歳だったなら「お兄ちゃんがいた」くらいのことは覚えていそうなものですよね。

余談ですが、ルディ役のクリスチャン・カマルゴ、昔好きだったM先生によく似ていて好みのタイプ。

このブログでも取り上げた《NUMBERS~天才数学者の事件簿》《ミディアム~霊能者アリソン・デュポワ》にもゲスト出演しており、《トワイライト・サーガ》にはレギュラー出演もしていたようですが、全然覚えていませんでした。

kaigaidorama.hateblo.jp

フロリダ州マイアミという開放的な土地柄もあるのか、チームメンバーやその周囲の人間の色恋沙汰の多さにはちょっと辟易。

警察の人間が、仲間内だけでなく、売春婦や研修生、容疑者とさえベッドイン。

ありえんだろ~~!!

タブーとされる4ワード、とくにFワードが、セリフにバンバン飛び出すのもびっくり。

特にデボラ、最初から最後まで、Fワード連発。

初回は風紀課所属で、おとり捜査のために娼婦を演じていたから、あえて下品な言葉遣いをしているのかと思っていましたが、どうやらそれが素のよう。

頭が良さそうには見えなかったのですが、意外に切れ者で、兄の手助けがあったからとはいえ、風紀課から念願の殺人課、さらには警部補にまで上り詰めます。

回を重ねるごとに、その粗野さや下品さは、気取りや飾り気がない率直さという印象に置き換わっていき、好感度、どんどんアップ、デボラが一番好きなキャラクターに。

仕事上の付き合いのある男性の殆どから好意を寄せられるのも分かる気がしました。

警部補のラゲルタ(ローレン・ヴェレスマリア)、野心家で駆け引き上手ですが、愛情深い面もあり、どことなく浜木綿子に雰囲気が似ていて、わりと好きなキャラクターでした。

警部に昇進したのち、ドークスの汚名を雪ぐべく、デクスターの正体を暴いたところで、デボラによって銃殺されるという悲惨な最期。(シーズン7)

ドークスも不思議なキャラでしたね。軍の特殊部隊にいたことが生活に影をおとしているようですが、正義感の強い善人ではありました。

この彼だけが、なぜか最初からデクスターの二面性を見破っており、さらにはシリアルキラーである証拠まで掴んでしまいます。

デクスター絶体絶命のピンチ。ドークスに説得され、一時は「自首」することまで考えるのですが・・・

デクスターにとっては幸運なことに、ドークスは「ベイハーバー切り裂き魔」の汚名を着せられたまま不幸な最期を遂げたのでした。(シーズン2)

デクスターデボラ以外で全シーズンに出演していたのは、マスオカバティスタの二人だけ。

鑑識官のマスオカ(C・S・リー)は、その名前から日系の役だったのでしょうが、自身は韓国系のよう。「助平」という言葉がピッタリのオタク系オジサンでしたが、憎めないキャラでもありました。

このマスオカだけ、特定の恋人がいないのですが、シーズン8で突然「娘」が現れて仲間を驚かせます。なんでも20年前に精子提供して生まれた子どもらしい。(これは一種のファンサービスでしょうか?)

チーム内ではバティスタ(ディヴィッド・ザヤス)が一番善良で、真っ当な人間に見えました。一時上司ラゲルタと結婚しており、警部補昇進間近というときに、デボラに先を越されるのに、恨むでも妬むでもなく、デボラの部下として職務に励む姿は健気。

よくわからないのがシーズン3から登場したクイン(デズモンド・ハリントン)ドークスの後釜として麻薬課から殺人課へ異動。証拠金を着服したり、情報を恋人でもある記者クリスティン(実は殺人犯)にリークしたり、刑事としての資質を疑うような人間なのに、鋭い一面もあり、デクスターの正体にあと一歩というところまで迫ったことがありました。

相棒デボラとの関係も深まり、プロポーズするに至るのですが、デボラに拒否され、自暴自棄に。恋人となったマフィア絡みのストリッパーを救うため、マフィアの為に不正を働いたり、そうかと思うと、バディスタの妹でハリソンのシッターでもあるジェイミーとねんごろになったり・・・それでもデボラへの想いを断ち切れず、ジェイミーとは破局を迎えます。

このジェイミーも、鑑識課の研修生とくっついたかと思うと、彼が行方不明(実は殺害されている)になったのち、なぜかクインと結婚を意識する中に発展していたのですよね。(どこでどうなったらそういう展開になるのだろう?)

上記クインジェイミーだけでなく、主役の二人も次々と相手が変わります。

まずデクスター、最初の恋人でのちに妻となるリタ(ジュリー・ベンツ)、魔性の女ライラ(ジェイミー・マーレイ)、デクスターに命を救われ、彼の正体を知り、ともに殺人を犯すことになるルーメン(ジュリア・スタイルズ)、最後は同じくデクスターの正体を知り、また自らも連続殺人犯であるハンナ(イヴォンヌ・ストラフスキー)

逸れますが、リタの連れ子であるアスターコーディは、全シーズン通して同じ子役が務めており、成長ぶりは目を見張るほど。

お次はデボラ、初回、付き合っている彼氏はいましたが、本気度はゼロ。その後、デクスターの実兄で「冷凍庫キラー」であるとも知らず、ブライアン(ルディ)と婚約。この時はかなり夢中になっていました。当然破局し、デボラは深い心の傷を負います。それから、情報屋アントン、さらに元FBIで、父親ほど年の離れているランディ捜査官(キース・キャラダイン)、その後はクインともかなり親密になり、プロポーズされますが拒否。デボラが本当に愛しているのは、血の繋がらない兄デクスターだったからです。彼の正体を知った後でさえ、その愛は変わらず、そのことで苦悩し続ける姿は迫真の演技。

ラゲルタは、初回デクスターに色目を使うシーンもありましたね。ドークスとは男女の仲ではなかったようですが、親密。シーズン3で登場した検事ミゲルは昔の恋人。(ちなみにこのシーズン3は中だるみというか、一番面白くないシーズンでした)その後部下バティスタと急接近し、結婚するも離婚。

 

シーズン1が2007年、最終のシーズン8が2013年、途中シーズン4と5の間が2年空いていたのが気になり、調べてみたところ、この間マイケル・C・ホールは病気療養中だったようです。

また、2008年から10年にかけて、妹役のジェニファー・カーペンターと結婚していたようですが、何年にも渡って「親密な兄妹」という役柄を続けていたら、自然とそういう感情が芽生えるものなのかもしれませんね。

離婚の理由は不明ですが、不仲が原因ではなさそうで、その後も共演を続けていますし、後述する《デクスター・ニュー・ブラッド》にもデクスターにだけ見える幻の妹として彼を支える役柄のようです。

大筋にはあまり関係ありませんが、書庫係のカミラデクスターの生い立ちについて知っており、その秘密を守ろうとしてくれますが、末期がんになり、安楽死をデクスターに依頼します。

(このカミラヒ素カレー事件の林真須美に似てると思ったのは私だけでしょうか?)

「終末論キラー」(シーズン6)のトラヴィス役はコリン・ハンクストム・ハンクスの息子だったんですね。

「ドラム缶殺人」(シーズン5)の主犯格ジョーダン、見覚えのある顔だと思っていたら、《エレメンタリー・ホームズ&ワトソンin NY》ホームズ役ジョニー・リー・ミラーでした。

渋くて、包容力のあるランディは、《NUMBERS~》《ダメージ》に出演していたようですが、全然覚えていません。(情けないな~~)

 

久し振りのアップということもあって、すご~~く長ったらしくなってしまいました。

それにしても、殺人の時に使うビニールテープ、あれほどの量を一体どこで手に入れているのだろう? 目立つと思うんだけどな~~~。

ボート事故で死んだことになっているデクスターが、実は偽名で生きていて・・・という設定の「デクスター・ニュー・ブラッド」10年後のデクスターとその息子ハリソンを描いているそうなので、早くプライムで配信されないかな。

今年のうちにアップできてよかった。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。<m(__)m>