重すぎるテーマでしたが・・・
高校生による学校での銃乱射事件の被害者と加害者双方の両親による会話が、穏やかに時に激烈に、沈黙も挟みながら、淡々と続いていきます。
登場人物は、その4人のほかには、話し合いの場(教会の一部屋)をセッティングしたカウンセラーと、教会のスタッフのみ。
カウンセラーはドライで冷たそうに見える女性で、反対に教会の女性は変に明るく、教会は「癒しの場」であるという強い信念を持っている人のようでした。
この2人のキャスト(ともう一人の若い男性)にも何か意味があるのでしょうが、冒頭の10数分と最後の数分以外は出て来ず、映画は4人の会話だけに焦点が当てられています。
どういう会話の流れになるのか予測不能で、息もつかせぬ緊迫感。それでいて目が離せない。
同じ部屋で4人の会話のシーンだけが続く1時間半、自分もその場にいるような臨場感がありました。
セリフの一言一言が重く、やはり母親に感情移入してしまうのですが、被害者よりむしろ加害者の母親の言葉の方が胸に刺さりました。
自殺した我が子を悼むことすら許されず、世間の激しい非難にさらされ、どうやって生きてこられたのだろうと思います。
精神を病み、立ち直ることなどできそうになく思えるのに・・・。
見る人の年齢、立場や考え方によって、感想は様々でしょう。
役者さんたちの迫真の演技も素晴らしかったです。(特に被害者の父親がペットボトルの水をがぶ飲みするシーンは、本当にノドが渇いてたまらなかったんだろうなと思えたほど)
宗教色を感じたので、素直に『絶賛』はできなかったのですが、それでも見てよかった映画でした。
久しぶりのアップなのに、なんだか歯切れが悪いですよね・・・もっとも軽々しい口はきけない重いテーマでしたが・・・。
