36歳は中年?
アマゾンプライムビデオのおススメをずっと無視していたのに、突然見る気になったのは、マンディ・ムーアが出演していたから、というのは前にちらっと書いた通りです。
で、ハマって、1日3,4話ペースでシーズン6の最終話までぶっ通し見たのでありました。
ですので、見終わったのは結構前なんですが、感想をアップできなかったのは、なんだか色々と考えさせられることがあって、いつものように気楽に言いたい放題、書きたい放題ができなかった・・・のです。
(特にレベッカがアルツハイマーを発症したことが、ちょっと身につまされて・・・←あとでゆっくり書きたいと思ってます。)
ここでCopilotに簡単にあらすじを書いてもらいましょう。
『This Is Us』は、アメリカの感動的なヒューマンドラマで、両親のジャックとレベッカ、そして3人の子供たち、ケヴィン、ケイト、ランダルの人生を描いています1。物語はそれぞれの36歳の誕生日から始まり、過去と現在、未来を交差させながら展開されます。
ジャックとレベッカは3つ子を授かりますが、3人目は死産してしまいます。そこでたまたま捨て子だった黒人の男の子を養子にすることを決意します。物語はジャックとレベッカの過去と、3人の子供たちが36歳になった現在を行き来しながら、家族の絆や葛藤を描いています。
詳細情報
で、見出しの「36歳は中年?」ってこれはまず、ちょっと違和感あったんですよね。
ドラマの紹介に「36歳の三つ子がそれぞれ、中年の危機に云々」とあったのが腑に落ちなかったのです。
自身が還暦すぎているから、というのもあるとはいえ、現代の感覚では「30代はまだまだ青年」なんじゃないかと。
でも、ここでハタ!と気が付いたこともありました。
これはアメリカのドラマなんだから、と。
で、「あること」を調べてみました。
「あること」とは日米の、平均年齢および平均寿命の違いです。
まず、アメリカ人の平均年齢(2021年の統計)は38.2歳(男性36.9歳、女性39.5歳)
平均寿命は77.3歳(男性74.5歳、女性80.2歳)
なるほど!確かにこの数値からすると、アメリカの36歳は「中年」に位置しますね。
対して日本はというと、2023年の統計になりますが、48.4歳だそうです。
平均寿命は、84.1歳(男性81.09歳、女性87.14歳)
アメリカとは実に平均年齢で10歳、平均寿命で7歳の差があります。
これではアメリカ人と日本人の「中年」の感覚がズレているのは当然ですよね。
あ~スッキリした~(って一人で騒いで一人で納得してますね、すみません)
内容に戻ると、シーズン1が36歳から始まり、毎年1歳ずつ年をとり、シーズン6では41歳に。
過去と現在の行き来は、わかるのですが、未来はちょっと無理があったような気はします。
盲目のミュージシャンが出てきたとき「ケイトの(未熟児網膜症で生まれた)息子に違いない!」とすぐにわかったのだけれど、20年後の世界にはとても見えなかったのです。
ダイナ―しかり(日本で言えば昭和レトロっぽい店なのだと説明がつかないこともないけれど)、音楽環境しかり。 交通や情報の伝達手段(スマホのような)が今のような形で存在しているとも思えない。
ま、ヤボな突っ込みはおいといて・・・Copilotクンの言葉(ドラコレの受け売りのようですが)を借りて一言で言えば「感動的なヒューマンドラマ」でした。
断じて「コメディ」ではありませんでしたよ。
人種差別、ベトナム戦争PTSD、摂食障害、アルコールやドラッグの依存症、LGBTや、養子縁組制度等々・・・4世代の物語とはいえ、ちょっと盛沢山な気はしました。
アメリカの抱えるありとあらゆる問題を盛り込んだ感じ・・・
キャラクターの中では、父親のジャック(マイロ・ヴィンティミリア)が一番好きでした。
特にシーズン2で、George HarrisonのBe Here Nowが流れた時のシーン、あまりにもマッチし過ぎて(そういえばジョージに、というより息子のダーニに風貌が似ていますね)思わず熱いものがこみあげてきました。
レベッカも好きだけれど、《ウォーク・ トゥ・リメンバー》の健気で可愛らしいイメージが強すぎて、時に「強引なおばさん」に感じるときがあり、ちょっと減点。
ですが、アルツハイマー発症後のレベッカは、凛としてとても素敵で、また大好きになりました。(老けメイク、違和感なく似合っていて、びっくり!)
ジャックの親友で、のちにレベッカの二番目の夫となるミゲル、ランダルの実父ウイリアムやランダルの妻べスとその娘たち、ケイトの最初の夫トビー、ジャックの弟ニック、それからレベッカの子どもたちをとりあげたドクター(人柄も素晴らしい)もそれぞれに味があって、好きなキャラクターでした。
(ウイリアム役のロン・セファス・ジョーンズは2023年に66歳で亡くなっています)
と、まぁ主役二人と脇を固めるレギュラー陣は概ね好きだったのですが、肝心の「三つ子」たちがいまひとつ「好き」になれませんでした。
子どもの頃と、高校生の頃と、大人になってからが、「違い過ぎる」気がして違和感があったこともあるかもしれません。
物語の終盤、レベッカの認知症発症にいち早く気付いたのはランダル(スターリング・K・ブラウン)
スマホの置き忘れが2回程続いたことで「もしや?」と疑念を持つのですが、このあたり他人事とは思えませんでした。(スマホの置き忘れなんて、2回どころか、数えきれないくらいあります。)
もちろん、この段階ではまだMCIで、レベッカ自身も自分の変化に気付いており、だからこそ当初は専門機関の受診を渋ります。
ですが、とうとう『現実』を受け入れた後のレベッカの態度は立派で、まだ判断力のあるうちに、と自分の今後についての方針を家族全員に示すのです。
後見人としてまずは夫ミゲル、ミゲルに万一あった時は長女ケイト(クリッシー・メッツ)を指名。
ミゲルの死はあまりにも早いような気がしたのですが、アメリカ人の平均寿命、平均余命からすると普通のことだったのかもしれません。
ミゲル亡き後はケイトに決定権があるはずなのに、レベッカをどうするかで三兄妹はまた険悪に。
けれど、最後は・・・ケヴィン(ジャスティン・ハートリー)もやっと長男の面目躍如、だったでしょうか。
余談ですが、ジャスティン・ハートリーは、《ヤングスーパーマン》のグリーンアロー役の時の方がずっとよかったな~~。
ひと月以上前に視聴し終えて、ちょこちょこ感想書きつつも、ほったらかしにしておいたので、いつも以上にまとまりのない、読みづらい文章になっていると思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。<m(__)m>