シリアルキラーもの
優秀な外科医として尊敬していた父親が、実は23人もの人を殺害したシリアルキラーであることを知った息子マルコムが主人公。
父親の逮捕に一役買った少年は長じて、優秀なプロファイラーになり、トラウマを抱えながらも、ニューヨーク市警の捜査に協力して難事件を解決していく・・・
それにしても、ちょっとトボけた味のあるマルコムの父親が、どうしてもサイコパス(それも23人も殺した連続殺人犯!)には見えない。
さらに、長年連れ添った妻が、夫の殺人に全く気付いていなかったというのも、ちょっと考えられない。いくら人を疑うことを知らない、気が良くておっとりした性格の妻だったとしても。
また一見一番普通に見える、ニュースリポーターの妹が、無意識に恐ろしい殺人を犯してしまうあたりは、血は争えないのだと思わされ、それによって主人公の苦悩もますます深まり、話としては面白みを増すのだが・・・残念ながらシーズン2で打ち切りに。
アメリカドラマの常で、ルー・ダイヤモンド・フィリップス演じるギル・アローヨ警部補率いるチームは多国籍。
検視官役は日系のケイコ・アジェナ。親しみが持てましたが、オタクで風変り。なんだか日本人科学者のステレオタイプのような気がしないでもありません。
マルコム役のトム・ペインの演技は鬼気迫るものがあって、はまり役だと思いましたが、返す返すも打ち切りが残念。