IQ242の天才!
アマゾンプライムオリジナル作品。
「ファン・ゴメス=フラドによるスペイン文学界を席巻した作品」をドラマ化したものだそう。
IQ242(ってどれほど?どうやって測れる?)の「世界一の天才」が出てくる刑事モノとくれば、そりゃもう飛びつきますとも!
製作はスペインとありましたから、役者はスペイン語で会話していたはずですが、当初の設定は英語になっており、他、日本語も含め数十か国語に対応しているようです。
字幕も同じく数十か国語から選べましたが、もちろん、これは日本語を選択。
冒頭が、幾通りもの自殺シーン(切腹まであった!)だったので「な、なんなんだ?!」度肝を抜かれたけれど、そのうちぐいぐい引き付けられて、2晩で一気見。
主人公のアントニア・スコット(ビッキー・ルエンゴ)は、触られるのが嫌いだったり、喋り方や歩き方など雰囲気が、《アストリッドとラファエル》のアストリッド(サラ・モーテンセン)に似ていたので、自閉症の天才女性かな?と思いましたが、どうやら自閉症というわけではなさそう。
何か精神的な疾患を抱えているようですが、それもどうやら生来のものではなく、ある事件をきっかけに、ということのよう。
天才的な頭脳を買われて、警察の秘密プロジェクトでレッド・クイーンとなったいきさつは描かれていましたが、「バレンシアでの事件」が何なのかは明らかにされていません。
シーズン1とありますから、続編があるのでしょう。
続編で少しずつ天才アントニアの過去が詳らかにされていくのだと思います。
相棒となるジョン(ホヴィク・ケウチケリアン)は、バスク人でゲイという設定。
情に厚いお人よしでもあり、当初はアントニアの態度に戸惑ったり、苛立ったりするものの、しだいにアントニアとの距離を縮めていきます。
アントニアがかつて、結婚していて子どもまであったことは驚きでしたが、その子ホルヘの可愛いこと!ちょっと寂し気で憂いがあって、聡明そうな男の子。
突っ込みどころは・・・もちろん、ありました。
まず、「ありえない」と思ったのは、猟奇的な酷い殺され方をした被害者を、DNA鑑定もせず、特定したこと。(のちに背格好の似ている別人と判明するのですが、初動捜査でそういうミスは起こりえないでしょう←ネタバレごめんなさい!)
それから、ホルヘが誘拐されたとき、アントニアの父親(英国大使らしい)がアントニアを疑い、実際アントニアは逮捕されるのですが、自分の娘が、息子(孫)を誘拐するために、3人もの人間を射殺するような人間だと思うなど、信じられません。
アントニアは「ある事件(バレンシアでの事件?)」が元で、夫が銃撃され昏睡状態に陥ったことで、精神的に不安定になり、とても息子を育てられる状況ではなくなったらしく・・・
その為、父親が養育権を握ったようですが、息子会いたさに誘拐を企てたとしても、殺人まで犯すはずはありませんよね。(超天才ならば、息子の誘拐など造作もないことでしょう)
とはいえ、気になる所はあっても、そんなことより早く先を知りたい気持ちの方が勝っています。
誘拐や監禁、猟奇殺人を犯す父娘の、その関係や、「何のために」そうしているのか、誰かに操られているだけなのか、だとしたら、その誰かとは・・・?
「ミスター・ホワイト」?
秘密プロジェクトを仕切る「メンター」と呼ばれる人物も、謎。
その彼が最後にアントニアの薬を口に含んだのは、なぜ?
シーズン2が待ち遠しい・・・