ちのっぷすの海外ドラマ雑記帳

ちのっぷすが観てきた海外ドラマについて想うことあれこれ

ふたりの女王メアリーとエリザベス①

16世紀英国が舞台のドラマ

この映画を観る前に、立て続けに16世紀の英国を舞台にしたドラマや洋画を観ていました。

まずハマるきっかけになったのが

The Tudors~背徳の王冠~

アイルランド制作のこのドラマでヘンリー8世とその2番目の妻アン・ブーリンを知り、そして二人の間の長女(のち離婚により庶子となる)エリザベスやクロムウェル、トマス・モア、ローマ教皇、カトリックとプロテスタントの対立等、その昔世界史で習った人物や事柄が次々出てきて、「あ~、そういうことだったのか!」と俄然面白くなったのですね。

ここで、一寸逸れますが、シーズン2のローマ教皇役のピーター・オトゥールについて。

「え?まだ生きてたの?」と失礼なことをまず思ったのですが、亡くなったのは2013年、制作は2008年なので、この当時はまだ現役俳優であられたわけですね。

ほかには『アラビアのロレンス』しか観たことがありませんが、青い目が印象的な美青年♡でした。この青い目金髪黒くしたら加藤剛ソックリ!」と思ったのは私だけ?

今スマホで二人の画像を改めて確認していますが、若い頃だけでなく、歳をとった時の顔の輪郭とか表情筋も似ているように思います。

それからアン・ブーリン役のナタリー・ドーマー

正統派美人ではないと思うけれど「美しい!」と息を呑まされるような独特の存在感を放っていました。英国ドラマ『エレメンタリー』モリアーティ役でもありましたね。

 

で、本筋に戻って・・・このアン・ブーリンー夫であるヘンリー8世に処刑されるーのことがもっと知りたくて

ブーリン家の姉妹 へ。 

 これはアメリカ・イギリス合作映画です。ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンが姉妹役。

ナタリーの方がアンを演じていました。ヘンリー8世役はエリック・パナ、それまで知らない俳優でしたし、映画での印象もあんまり残っていません。

ストーリー自体も、The Tudors を観た後では、物足りなかったですが、2時間弱の映画ですから、4シーズンもあるドラマとは比較できませんよね。

このあと、スコットランド女王メアリーを描いたドラマに進みます。

 

REIGN/クイーン・メアリー 

アメリカで制作されたドラマです。そのせいか、ヘアスタイルや衣装はかなり現代風にアレンジしてあったようですし、フランス王妃となったメアリーと侍女たちはまるで女子高生のようなノリ。

毎回気になっていたのが、主題歌が流れる時のバックー鮮血が迸るシーンーこれはメアリーの処刑を暗示してあったのですね。最後になってわかりました。

このドラマに進んだ理由は実はもうひとつあって、The Tudorsのシーズン4にトマス・カルペパー役で出演していたトランス・クームズが気になったから、です。

The Tudorsでは、若い王妃の愛人役で出演し、姦通罪で斬首される悪党でしたが、REIGNでは、メアリーの夫であるフランス国王の異母兄バッシュ(セバスチャン)役でそりゃあもう素敵なんです。庶子のもつ暗い影のようなものも醸し出していて好み♡です!

好きな女優は結構いるのですが、男優となるとあんまりいないんですよね。

でもトランス・クームズにはホレました。美男です。カッコイイです。

 

女優陣は素敵でしたよ。メアリー役のアデレイト・ケインも、シーズン1の冒頭では垢ぬけない感じで、美人とも言い難いと思っていたのですが、回を重ねるごと、本物の女王のような気品と気高さを漂わせ、セリフ回しも堂々として凛々しい!

侍女の一人ケナケイトリン・ステイシー)は先の国王の愛人後、その庶子バッシュの妻となりますが、どこかで見た顔と思ったら『APBハイテク捜査網』エイダ役だったのですね。

全然キャラクターが違ってて、そうとわかった後でも同一人物とは思えない程でした。

侍女たちの中で一番おバカで、チャラチャラしたイメージだったのに、エイダは暗い感じの天才的なハイテク技術者ーでもどちらもいい味。こういうエキゾチックな顔立ちの女優さん、好みです♡

 

それからローズ役のアナ・ポップウエル

美人じゃないけど、可愛い。一夜の過ちで、親友である女王の夫、つまり国王との間に子供をもうけてしまいますが、劇中で一番好きな役柄でした。

彼女の出演作品をこれからぼちぼち観ていく予定。

 

若い女優にまざって「おばさんだな」と感じつつ観ていたフランス王母は、それでも私より6つも年下(制作年を考えると今の私より10近くも下?ウソ~?!でもそれが現実)

その昔『赤毛のアン』のアン役だったとか。そういえば面影ありますね。ミーガン・フォローズという女優さんです。

ドラマの中では奸計張り巡らし、非道なふるまいもしながら、なぜか憎めず、感情移入してしまったのは、やはり私もそれなりに年齢を重ねたから?

ドラマなので史実通りではなく、かなり大胆な脚色もしてあるわけですが、それでも大まかな時代背景や歴史の流れは頭に入ります。

 

—とここまで観てきて、事前学習バッチリ!ようやく冒頭の作品へ突入。

メアリー役のシアーシャ・ローナン、綺麗でした。素敵でした。

アデレイド・ケインとは雰囲気が全然違うメアリー。

エリザベスが、どちらも似た感じだった(実際のエリザベス女王は在位45年、肖像画や文献なども多く残っており、イメージがしっかり根付いているからでしょうか?)のと対照的でした。(REIGNのエリザベス、ジュディオングにちょっと似てるような・・・)

REIGNシーズン3,4に相当するのですが、登場人物名は同じでも、異母兄や従者との関係性は違っていて、エピソードももちろん違います。

映画の方が重厚感はありましたが、優劣をつけるものではないでしょう。どちらも面白かったです。

内容そのものよりも、やっぱりシアーシャ・ローナン♡♡♡

彼女については次回。