タイトルの意味は・・・?
いつものU-NEXTではなく、アマゾンプライムビデオからアマゾンオリジナルの作品を見てみました。
普段なら1、4倍速にするところ、今回は通常速度で視聴。
というのも、プライムビデオの中でもアマゾンオリジナル作品(だけではないかもしれませんが)は音声と字幕が選べるだけでなく、Audio Descriptionにすることもできるため、使ってみたのです。
Audio Descriptionとは日本語で言えば「副音声解説」にあたるのでしょうか。
本来は視覚障害のある方向けの実況解説だと思うのですが、台本のト書きのような感じで、状況がよりわかりやすいのです。
Native Speaker にはちょっと煩わしい音声でしょうが、英語学習者にとってはよいリスニング教材になると思いました。
字幕の方は、初めは英語にしていたのですが、やはりよくわからず日本語に。
ですが、Audio descriptionはそのまま英語で、セリフよりははるかに聞き取りやすく(もとより状況説明なのですから、見ればわかるからでしょうが)ちょっと嬉しくなりました。
楽しみながら英語のリスニングができるなんて、それもタダ同然で・・・。
ーーと肝心の内容について語らないと、ですね。
視聴者の90%以上が高評価だったそうですが、うん、確かに面白かったです。
まず、設定が奇想天外。アメリカ大統領の息子アレックス(テイラー・ザハール・ペレス)とイギリス王室の王子ヘンリー(ニコラス・ガリツィン)が恋に落ちるというものですから、キャラクターからして、まぁ、ちょっとありえない、ぶっとんだ設定ですよね。
主人公二人のほかにも魅力的なキャラクターがぞろぞろ・・・。
特にアメリカ初の女性大統領役のユマ・サーマン(初めて知りましたが、イーサン・ホークと一時期婚姻関係にあったのですね。身長180㎝にもびっくり!)
バイセクシュアルであることを告白したアレックスに対し、大統領再選のかかった選挙活動真っ最中であるにもかかわらず、拍子抜けするほどあっけらかんと受け入れる母。
さすが一国の大統領、そんなことくらいで驚いちゃいられないんでしょう、あっぱれ!
「LGBTのBにもちゃんと声はあるわ」
「親になったら初めてだらけよ」
「アレックス・C・Dの親なら驚き慣れてるわ」
地味に、大統領の夫でアレックスの父親役のクリフトン・コリンズ・Jrも存在感があっていい味。
ほかにも副大統領の孫役レイチェル・ヒルソンやヘンリー王子の妹役エリー・バンバーはアレックスとヘンリーのよき理解者。二人ともキュート♡
最初から最後まで、ここぞというとき大活躍をしてくれたのが、ザハラ役のサラ・シャヒ。一番好きなキャラクターでした。(このテの女性に弱いのです)
アメリカの政治や選挙制度には(どころか日本のにも)全く疎い私ですが、アレックスの演説には心打つものがあり、本当にこういう人が政治を司どるなら、世界はよくなるだろうになぁ~~。
シリアスでナイーブなテーマを扱っていながら、コメディ仕立てなので、涙あり、笑いありで一気に見終えることができました。
ただ・・・老婆心ながら、ヘンリーはゲイで、アレックスはバイセクシュアル。
アレックスが今後もし、女性と浮気したら・・・?