世界で一番美しい少年
このタイトルとポートレートを見てしまったからには・・・
視聴せずにはいられませんでした。はい。
本当に綺麗。ゾッとするほど美しい。
愁いを帯びた眼差し・・・。
こんな目で見つめ返されたら、女であろうと男であろうと虜になってしまいますよね。
ビョルン・アンドレセンーー巨匠ルキノ・ビスコンティに見いだされ、「ベニスに死す」で一躍世界的なスターとなり、一世を風靡した・・・のですよね。
半世紀以上も前で、私はまだほんの子どもでしたが、映画のポスターはなんとなく記憶にあります。
人形のように美しい少年の顔のアップがとても印象深かった。
アマゾンで探してみたらありましたが、私の記憶しているものとは違っているようです。真正面を向いている顔だったように思うのです。
これだと、そんなに心動かされないですもん。
やっぱり別のポスターを見たのだと思います。(どなたかご存知ないですか?)
当時、コマーシャルでも見かけましたね。カタコトの日本語のセリフもあったようです。
ビスコンティ監督はゲイを公言しており、この映画の撮影クルーら、関係者のほとんども同じだったそうで、ビョルンをまともに見ることが許されなかったというのは本当ででしょうか?
監督自身は彼をどう思っていたのでしょう?そして当のビョルンは?
ジャニーズ事務所(ではなくなりましたね、スマイル・グッドでしたっけ?)の性加害問題のようなことが、あったのかもしれないし、なかったのかもしれない。
でも多感な年ごろの少年が一夜にして有名になるような現象に遭遇したのですから、性加害云々を別にしても、尋常でいられないのは想像に難くないですよね。
その後の彼はどうしていたのでしょう?
というわけで、この作品は、その後のビョルン、というより老年期に差し掛かった彼の様子を、ドキュメンタリータッチで描いています。
ちょっと小汚い仙人のようにも見えますし、受難のイエス・キリストのようにも見えます。
年をとっても美しい顔立ちの面影はありますが、半世紀という時の流れの残酷さをまざまざと見せつけられたよう・・・
この映画の後、ビョルン・アンドレセンで検索したら、U-next配信の映画がヒットしたので、視聴しましたが、惨い死に方をする老人役での出演でした。
U-nextは解約したので、私はもう視聴できませんが、アマゾンでも取り扱っていました。
不気味な、あまり後味の良くない映画だとだけ、お伝えしておきます。
下書きに入れたまま、2ヶ月近く放っておいたので、記憶は心許なく、感慨も薄れていますが、とりあえずこのままアップします。